「プール」
2009年10月21日
足のつま先から、水の冷たさを感じている。
後ろからだれかが、ボンっと、僕の背中を押した。
ザバン。
一気に沢山の泡と波が溢れた。
勢いは感じたけれど、痛みもなく。
水は、冷たいというより暖かかった。
だれかが、ゆっくり、プールに入る
ブルブル震えている。
「寒い。」
鳥肌たてながら、ゆっくるゆっくり潜る。
僕は、それをプールの底から見つめていた。

水に触れる時は、はじめは冷たいけど、じわじわと、暖かくなっていく。
震えていただれかは、スイスイ平泳ぎで泳ぎはじめた。
僕は、そのだれかの足をつかんだ。
足はバタバタ、僕の手は、払いのけられた。

また、ぼくは沈むのか。
沢山の泡と波とともに。
平泳ぎのだれかが、追いかけてきた。
そして僕の腕をつかんで、一緒になって沈んでいった。
ブクブクブクブク。

泡と波が消えてなくなった時、僕は一人。
息ができなくなったので、水からでていく。
バタバタバタ
バタ足で、地上に上がる。

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